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エンジニアが考える、不動産業界AI化の最前線 (2/5)

AI活用事例とエンジニアリングの未来

——AIを活用して業務改善されていることはありますか?

社内に広めるにはまず自分が使わないと説得力がないので、積極的にAIを活用しています。具体的には、エンジニアなのでコードの生成や設計書の生成ですね。あとは、上がってきたコードが仕様書や設計書通りに書かれているかをAIにレビューさせることもよくあります。主にGeminiを使っています。最近のコーディングにおけるAI技術の進展は目覚ましく、「AI駆動開発」と呼ばれる働き方が主流になりつつあります。開発のほとんどをAIに任せ、人はレビューや確認に徹する企業もあります。開発にAIを取り入れないと、スピード感で市場に勝てなくなってしまうと感じています。

——今後、エンジニアリングの仕事も大きく変わっていくのでしょうか?

大きく変わると思いますね。求められるスキルセットも、「AI駆動を前提とした知識スキルセット」へと変化していくでしょう。どこを人が担当し、どこをAIに任せるかといった線引きができることが非常に重要になります。AIが生成したコードに対して、品質管理の面だと、セキュリティや仕様書通りになっているかといった点の不安があります。開発者自身が責任を持って確認してくれれば良いのですが、AIが作り上げたものを正当なものだと判断してしまいがちです。人が書くよりも精度が高いはずですが、特にセキュリティの領域などは注意が必要です。

——御社の基準やシステムにおけるセキュリティ基準を満たしていないコードが生成される可能性もありますが、そういった課題を解決するために、何か取り組んでいらっしゃることはありますか?

弊社におけるセキュリティ基準を満たしているか、といった観点で見てくれるAIを開発しています。コーディングの質をレビューするAIと、もう一歩踏み込んでセキュリティ的な定義を組み込んで読み込ませるAIを使い分けています。効率が良いかと言えば悪いかもしれませんが、アウトプットの質を重視しています。1つのAIに複数の責任を持たせると、責任が分断され、求めている100%のアウトプットが得られない可能性があるため、明確に分けています。人間側の管理の都合で、このタスクはどのAIにやらせているか可視化できた方が、プロジェクトマネジメント的な観点からも管理しやすいというのもありますね。これが浸透すれば、さらに開発スピードは上がると思います。