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AI活用で実現する不動産業界の未来と、顧客体験向上の秘訣 (1/6)

不動産業界のDXを牽引する株式会社アンビションDXホールディングス。今回は、DX推進室で社内DXを推進する江崎祥さんに、AIを活用した業務効率化や顧客体験向上への取り組みについてお話を伺いました。

社内DX推進のキーマンが語る、AI活用のこれまでとこれから

——これまでやってきたことや会社での役割について、お聞かせください

DX推進室に所属し、社内DXを推進しています。主に社内向けの業務効率化システムのPM(プロジェクトマネージャー)、PDM(プロダクトマネージャー)という役割です。社内の業務効率化のために業務フローの見直しを行い、必要なシステムを開発してきました。最初に携わったのは、不動産の電子契約システムです。2022年の法改正で不動産契約が電子でも可能になったことを機に、電子サインシステムを独自で開発し、紙媒体で行っていた業務を効率化するというプロジェクトでした。現在も改善中ではありますが、例えば2025年4月度には、弊社の約7割の契約がこの電子契約システムで行われました。7割というのは弊社の自助努力でできるほぼ限界値で、残り3割の紙での契約は、他社が管理する物件の仲介などオーナー様の都合で電子契約が難しいケースです。

——多岐にわたる業務を進めていく上で、社内での課題はありますか?

業務の属人化です。現状の業務フローをシステム化する際に、既存の業務フローを整理する必要がありますが、適切な人にヒアリングをすることに苦労しました。各部署でやり方が決まっていたり、お恥ずかしながらマニュアルも一部のみで、網羅しているドキュメントがないことが多かったです。最適化された「After」を考える前に、「Before」の整理に時間がかかりました。ただ、ありがたいのは、各部署の担当者には当時よりも積極的にご協力いただいています。通常業務で忙しい中、ヒアリングなどで時間を割かれるのは大変だったと思いますが、システムリリース後、業務効率化を日々体感いただいてからは、「こんな機能が欲しい」といったご要望を積極的にいただけるようになりました。これは大きな前進だと感じています。

——小さなプラスの体験の積み重ねが、積極的にご協力いただけるようになるきっかけになったのですね。江崎さんのお人柄も影響していそうですね。

大きくあると思います(笑)。ご協力いただく方に対しては、できるだけわかりやすく、還元できることを常に伝えています。既存業務を尊重した上でコミュニケーションをとることには、かなり神経を使いました。